社長宅のリノベーション物語 7 ~窓について考える②~
2024年08月02日 16:35:00

今回は、「窓からの光」について考えます。


春や秋の穏やかな季節は、太陽の光が柔らかく明るいので、室内に沢山取り入れたいですよね。

また、窓際で日向ぼっこをしても、とても気持ちがいい。


しかし、夏の厳しい暑さを凌ぐには、太陽の光を出来るだけ室内に入れたくない。

逆に、冬の寒い時は、暖かい太陽の光を、部屋の奥まで入れたいですよね。


現在の日本は、夏と冬のどちらの対策に重きを置くかというと

夏なんです。

夏の異常な暑さは、日々の生活を苦しくするくらい厳しい。


そこで、夏の光を遮ることが必要です。

光を遮るには、窓の内側にカーテンをするより、窓の外側にシェードやスダレを取り付けた方が効果があります。

しかし、それらは、夏が来る前に設置して、冬になる前に取り外さないといけない。

とても手間です。


そこで、建築的に出来ることとして「庇」や「屋根」を付けることです。


夏の太陽の高さは、約79°

冬の太陽の高さは、約32°

*これは、真南の場合です


太陽の光を遮るための庇や屋根の長さは、窓の高さによって変わります。

2mの窓だと、約60cm以上の庇(屋根)があると、光を室内に入りません。


僕は、夏の暑さが苦手なので、夏は、なるべく陰にしたくて80cmの屋根にしました。


ちなみに、東面と西面の窓に、庇を設置しても、光を防ぐ効果はあまりありません。

東面と西面は、太陽の高さが低いので、どうしても室内に光が入ります。

その為、東面と西面には、シェードを付けるのがオススメです。


また、西面は、西日が暑いので、なるべく窓を設けないほうが良いと思います。

自宅の2階のLDKの西面は、小さな窓が1つだけあります。



つづく