今回は、床下の話。
今回は、計画して施工したけど、想定外だったのでやめました!という
トライ&エラーの話です。
床下に湿気が溜まると、カビが発生したり、シロアリが集まったりして
木造住宅には良くありません。
今の新築住宅では「ベタ基礎」が多く、コンクリートで地面を覆っている為
湿気が上がることがありません。
しかし、昔の基礎は「布基礎」が多く、建物の外周部と柱が乗る位置にしか基礎がなく
地面はそのままの事が多い。
45年前に建てられた自宅も布基礎で、地面が丸見え!!
湿気が上がりやすい状態でした。
そこで、湿気を防ぐ「防湿シート」を敷くことにしました。
地面が見える部分全体に、防湿シートを敷きました。
これで、湿気対策はOK!と思っていたのですが・・・
雨が降った翌日に現場に寄ると・・・
防湿シートの裏側に水滴がびっしり!!!
確かに、湿気を床下空間に上げずに防いでいましたが、
地面と防湿シートの間に水滴が凄いことになっていました(>_<)
調べてみると、防湿シートは湿気の多い地面には不適切だそうです。
今回のように結露を起こし、そこにカビが発生しやすくなるようです。
カビを発生させないための防湿シートでしたが、逆にカビを発生させてしまう可能性があると知りました。
という事で、今回の防湿シートは「失敗」です。
防湿シートを撤去して、空気が流れやすい床下空間にして、湿気を飛ばす計画にシフトします。